家族は地上での生活に不可欠なユニットです。モルモニズムは家族の重要性とその永遠のさだめについての真理を教えています。
家族の重要性
家族は地上での生活、そして永遠においても不可欠なユニットです。モルモニズムは家族の重要性とその永遠のさだめについての真理を教えています。その真理の多くは、末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会および十二使徒定員会が発行した「家族:世界への宣言」の中に示されています。
この世で私たちができる最も大切なことは、家族を守り慈しむことだと教会員は信じています。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は家族が永遠であると信じています。それは、もし私たちが正しい生活をするならば、この世を去った後も、永遠に家族と一緒に住むことができるということです。ですから地上での私たちの家庭は、天の御父の子供である、私たちの子供たちがさらに成長できるような場所でなければならないのです。
私たちは地上に生まれて来る前、前世で私たちの霊の父と母である天の両親と共に生活していた、と教会員は信じています。そして私たちはそこで、主の定める時に地上に来るように準備をしていました。
天の御父の指示の下、イエス・キリスト他が私たちの住む場所となる地球を創造されました。そして肉体を得て生れてきたこの世で、最初の両親(アダムとエバ)は増えて地を満たすようにという戒めを受けました。同じ戒めがすべての男女に与えられていますが、生殖の力を使うのには特別な規則を守らなければなりません。主に認められるような方法で聖なる生殖の力を使うためには、男女は正式に結婚していなければならないのです。モルモニズムは永遠の結婚が至高のものであると信じ、この結婚は神殿と呼ばれる神聖な場所でのみ執り行われます(モルモンの神殿の項参照)。
教会の教義によると、聖なる神殿でこの世においても永遠にわたっても結婚していて、死ぬまで忠実に神の戒めを守って生活する場合にのみ、家族、そして父なる神とイエス・キリストと共に住む特別な権利を得ることができます。
教会員はまた、サタンが今日(こんにち)の家族を攻撃しえいると信じています。家族が幸福への最も重要な嗅ぎであることをサタンは知っていて、家族を攻撃することによって永遠の喜びを壊そうとしているのです。教会員はこれに対抗するために、夫と妻が正しい伴侶として、親として、それぞれの義務を果たさなければならないと信じています。主は家族の和合と愛のために努力する人々を祝福してくださいます。教会員は子供たちが人生の難関に備え、主がすべての忠実な人々にされている約束を神事、成長発育できるような家庭を築くために最善の努力をしています。
家庭の夕べ
家庭の夕べ これは神に近づくために教会員が毎週一度家族で開く集会を言います。(続けて読む)
末日聖徒イエス・キリスト教会 (モルモン教会)はこのように述べています。「家庭の夕べは互いへの愛を強め、天の御父に近づき、正しい生活をするように励ますために、家族を一堂に集めて毎週開く特別な集会を言います。」
モルモン教会は家族が共に過す時間を大切に考えています。そのために、1970年、毎週月曜日の夜に家庭の夕べを開くことに決めました。
家庭の夕べは通常、歌と祈りで始まります。その後、レッスンのムードを設定するために聖典や詩を読んだりすることがあります。レッスンが終ると、家族は楽しい活動を行ない、閉会の祈りで家庭の夕べを閉じます。通常はそのあと、デザートやスナックを一緒に楽しみます。家族は-歌の指揮をしたり、祈ったり、レッスンを教えたり、どんな活動をするのかを決めたりと、交代で様々な役割を果たします。
家族は常にモルモンの宗教の中心を占めています。1903年、当時のモルモンの予言者 (正式には教会の大管長)だったジョセフ・F・スミスは、福音を教える際の中心的な役割を果たすのは家族だと述べました。数年後の1909年には、ソルトレークシティーにあるグラニット・ステークが家族のための「ホームイブニング」を開くことを始めました。スミス大管長は、グラニット・ステークがこのプログラムを始めたのは霊感によるものだと述べました。そしてこのプログラムは大成功を治めました。1915年、スミス大管長はすべての会員がこのプログラムを実行するようにと勧めました。スミス大管長はさらに、次のように述べました。「教会全体が『ホームイブニング』を始めるように強くお勧めします。『ホームイブニング』では、父親と母親が家庭で子供たちを集めて、主のみ言葉を教えます。それは家族が必要なことを十分に学ぶためです。聖徒たちがこの勧告に従うならば、大きな祝福を受けることを約束します。また家庭での愛と親への従順が増すでしょう。イスラエルの若者たちの心の中には信仰が育ち、彼らを取り巻く悪の力や誘惑に対抗する力を得ることでしょう。」 家族の時間は家族の連帯感を強め、教える時間です。家庭の夕べは両親が言葉や行いによって、-つまり自分たちの信仰についての証しを述べたり、模範となることによって-子供たちに教える機会を与えます。家庭の夕べをきちんと開く親は、子供たちにモルモンの信仰について口にするだけではなく、行動に移すという一貫性と勇気を示すことができます。また家庭の夕べの間は、1時間の時間をとって子供たちのために愛を示す-すべてをなげだして子供たちの霊的また感情面での必要を満たすために時間を過すことができます。
モルモン教会は、1965年に、家庭の夕べにさらなる重点を置きました。毎週のレッスンのための手引きが出版されました。その中でデビッド・O・マッケイ大管長はこのように教えています。「今のような難しい時代の問題は、愛と正義、教えと模範、責務を献身的に果たすことによって、家庭以外のいかなる場所、いかなる代理人、いかなる方法によってもよりよい解決がみられることはありません。」親が霊的な事柄を教えることを怠ったり、教会に連れて行くだけで十分だと考えたりすると、子供はちゃんとした大人に成長することはむずかしいのです。また子供は親とは違った行いをすると期待することはできません。家庭の夕べは家族が一緒に過す時間です。また家族がどのように愛し合い、共に時間を過ごすべきか(特に物騒で容赦ない、冷酷な世の中になってきた今)を思い起こさせる機会でもあるのです。家庭は親も子供も力を得られるような安全な場所でなければなりません。家庭の夕べはそのための助けとなります。
永遠の結婚
結婚はモルモン教会の会員が信じている福音の重要かつ不可欠な部分です。確かに結婚は、最初から、神の子らのために定められた神のご計画の一部だったのです。創世記にあるように、アダムはまず初めに一人で園に置かれました。しかし創世記2:18にはこのように記されています。「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう。」そこで神はアダムの妻、そしてパートナーとしてエバを創られました。コンパニオンシップとしての結婚の働きは、わかりやすいものです。つまり男または女は一人ではいられないように意図されていたのです。
モルモンの信条は結婚が永遠に続くというものであるために、「永遠の結婚」という言葉が使われています。さらに正式に言えば、永遠の結婚は「結び固め」または「結び固めの儀式」と呼ばれます。花嫁と花婿は教会堂で結婚するのではなく、モルモンの神殿.で結婚式を行います。
カップルが神殿で結婚すると、二人は結び固められたことになり、この世だけではなくあの世においても夫婦でいることができます。キリストは、「神が合わせられたものを、人は離してはならない」(マタイ19:6)と教えておられることから、死によってが結婚が無効になることはないと、モルモンの教会員は信じています。ジェームズ・A・カリモア長老はこのように述べています。「結婚は神が定めたものであるから、神殿で執り行われたこの世と永遠にわたる結婚は、すべての教会員の目標でなければなりません。結婚は戒めです。結婚は神からの命によって定められたものです。」
神は啓示の中でジョセフ・スミスにこのように約束されました。「男が…任命を受けた人によって新しくかつ永遠の聖約をして…妻と結婚すると、その結婚はこの世の外に行ってからでもすべて有効になる。」 それ故、モルモンの神殿で結び固めの儀式を受けた人々は、その関係が永遠に継続すると約束されているのです。しかしそのためには、結婚したときに互いに、また神と交わした誓約を守らなければなりません。この誓約に反する行為をした場合にのみ、この夫婦間の永遠の絆が断たれます。
永遠の結婚は夫と妻だけではなく、その子供たちにも祝福を与えます。つまり夫婦が共に結び固められ、その子供たちも親に結び固められるからです。永遠の結婚は永遠の家族でもあるのです。神の祝福は家族の一人一人に与えられるだけでなく、家族としても与えられます。
神はアダムとエバに、「生めよ、ふえよ、地にみちよ」と言われました。ですから結婚は夫婦の交友であると同時に、家族の始まりでもあるのです。「家族-世界への宣言」にはこう書かれています。「神がアダムとエバに授けられた最初の戒めは、彼らが夫婦として親になる能力を持つことに関連したものでした。わたしたちは宣言します。すなわち、増えよ、地に満ちよ、という神の子供たちに対する神の戒めは今なお有効です。またわたしたちは宣言します。生殖の神聖な力は、法律に基づいて結婚した夫婦である男女の間においてのみ用いるべきです。...夫婦は、互いに愛と関心を示し合うとともに、子供たちに対しても愛と関心を示すという厳粛な責任を負っています。」
結婚は強いものでなければならず、家族もまた共に強くなければならないというのが結婚に関するモルモンの信条です。不貞や無関心は結婚や家族に致命的な結末を招きます。家庭の夕べ、家族の祈り、家族と共にする聖典の研究などはすべて家族を強める活動であり、結婚と家族は永遠であること、つまり家族全員が友として互いを愛し合うべきことを常に思い起こさせるものです。F・バートン・ハワード長老は結婚について、次のように述べています。「何かが永遠に続くことを望むならば、異なった扱いをしなければなりません。 それを保護し守ります。決して悪用することなく、自然の力にさらけ出すことをしません。並みでありふれたものとはしません。汚れ色あせたら、磨いて新しいときのように光り輝かせます。特別なものとして扱ったので、特別なものになります。そして時がたつにつれて成長し、より美しく貴いものになります。永遠の結婚はそのようなものです。そのように扱わなければならないのです。皆さんが、永遠の結婚は神からの貴い賜物だと考えるように祈っています。」
模範による教え
誰でも、どんな親でも、直したいと思っている習癖があるものです。つめを噛むというような軽度なものから、深刻な依存症までさまざまです。私たちはみな親になると、子供たちには最善のものを伝えたいと願います。子供たちには爪を噛んでほしくはないのは当然ですが、それよりも破壊的な行動だけはとってほしくないと望みます。子供には自分たちのようになってほしいのですが、自分の良い面だけを真似し、良くない面は真似してほしくないと思います。
モルモンの教会員は、子供のときに、あるいは大人になってから身につけてしまった悪い習癖を捨てて、自分は変わることができると信じています。十代のときにタバコを吸い始めて、依存症になってしまっていても、祈りや聖文を読むこと、そして友だちや家族からの助けによって、タバコをやめることができます。またたとえポルノに耽溺(たんでき)していても、目をそむけて穢れを捨て、イエス・キリストの福音で生活を満たすことができます
しかし変ることがやさしいとか、短時間でできるとか言っているのではありません。モルモン教会の会員として、モルモンの信仰によって家庭を築いたからといって、それは決して完全になれるという保証があるわけではありません。たとえよくある、または見極めにくい依存症がないにしろ、生活の中で変えなければならないことがあるはずです。いずれにせよ、私たちはみな自分の家族が愛と理解にあふれ、子供たちが互いに思いやりと親切心をもった幸福な家族であってほしいと願っています。しかし職場で忙しく働き、セールスマンとの思い通りに進まない話し合いをし、家に帰れば犬が床にそそうをしてしまったときなど、いろいろなことが重なってついに爆発し、伴侶や子供、友だちや他人にまでつらく当ることがあります。故意にではなくても、子供に対して腹を立てたり、対立的なコミュニケーションの方法をとってしまいます。これはほんの一例ですが、子供たちのために何でもしてやったり、欲しいものはなんでも与えたり、不愉快なことを避けたりします。
このようなことを全部変えることができるでしょうか。自分の行いに注意して、どんな事態にあっても最善のみを行ったら(最善とは何かがわかるなら)、過ちを犯すことなく子供を正しく教えて良い親としての役目を果たすことができるでしょうか。そうではありません。私たちは必ず、そしてしばしば過ちを犯します。しかし、モルモン教会の会員は、日々一層努力し、毎日少しずつ進歩していき、生活から取り除くべきものは取り除かなければならないと信じています。主は私たちが謙遜であることを教えるために、長所とともに弱点も与えてくださいました。しかし他の人を傷つけないように注意しなければなりません。自分自身が子供のときに虐待を受けたことがある人でも、決して子供を虐待することはなりません。口では麻薬を使ったり、ポルノを見るのは良くないと子供には教えながら、自分はそれらを行っていたらどうでしょうか。子供は親の言葉よりも、親のやっていることをきっと真似することでしょう。
そしてまた、善悪がはっきりしない分野はどうでしょうか。子供たちにどんな映画を見せるか、どんな映画を見て欲しくないかをどのようにして決めたらよいでしょうか。これらは祈りと聖霊の導きによって決めるべき事柄です。
自分が変わるための最善の方法、子供の模範になるような生活をする最善の方法は、自分の生活を善いことで満たすことです。それは毎日家族で一緒に聖典を読み、一日二回家族の祈りをし、家族全員で教会の集会に出席することであり、そして子供が大きくなったら、家族一緒にモルモンの神殿へ参入して先祖のための儀式を執行すること。これらが家族を一つにまとめ、家族の生活を善いことで満たすことです。虐待や乱用など深刻な問題が生じたときには、悔い改める方法についてモルモンのビショップに相談してください。
家族に関する講話
予言者ジョセフ・スミス・F・スミスはこのように言いました:「家庭とは別に、家庭を離れてほんとうの幸福は存在しません。家庭の影響力を神聖なものとし、維持するための努力はすべて、家庭を確立するために苦労し犠牲を払っている人々の霊を高めるものです。. . . . ”
家族は末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の基本的なユニットであり、この世においても永遠にも最も重要な社会的なユニットです。神はその子らに幸福をもたらすために家族を確立し、愛の満ちる環境の中で正しい原則を学ぶようにされ、永遠の生命の備えができるようにされました。
家庭は教え、学び、福音の原則を実践するのに最適な場です。私たちは家庭に置いて食料や衣服、住処やその他の必要なものを供給することを学ぶのです。
モルモンの予言者ジョセフ・F・スミスは、このように述べています。「家庭とは別に、家庭を離れてほんとうの幸福は存在しません。家庭の影響力を神聖なものとし、維持するための努力はすべて、家庭を確立するために苦労し犠牲を払っている人々の霊を高めるものです。家庭生活に代わるほかの生活を求める男女が度々見受けられます。彼らは家庭とは束縛を意味し、最大の自由とは気の向くままに動き回る機会であると信じ込んでいます。 奉仕のないところに幸福はありません。家庭を神聖な場に変え、家族の生活を向上させ、維持するための奉仕に勝る奉仕はないのです。」 (「歴代大管長の教え–ジョセフ・F・スミス[1998年]、382).
永続するものこそ最も大切なものである
十二使徒定員会
M・ラッセル・バラード
「最近何人かの中央幹部とともにルイジアナ州、ミシシッピ州、テキサス州に設置された避難所を訪ねました。そこではハリケーン・カトリーナによって壊滅的な状態に追い込まれ、住まいを追われた被災者が生活を立て直そうと努力しながら暮らしていました。彼らが経験したことや置かれている状況は悲惨であり、多くの点で涙を誘うものでした。けれども、わたしが耳にした中で最も胸を締めつけられたのは家族を捜して叫ぶ声でした。『お母さんはどこにいるの。』『息子が見つかりません。』『「妹がいません。』すべてを失い、食料や医療、そしてあらゆる支援を必要とし、おあなかをすかせ、おびえた人々がいました。しかし彼らが何よりも求め、必要としたのは自分の家族でした。」
重大な危機や大きな変化に見舞われたときに、心に浮かぶおは最も大切なものです。日常生活の中で、家族、つまり両親や子供、きょうだいの存在を当たり前のように思うことがしばしばあります。けれども、危険や非常事態、変化に直面するときに、いちばん大切なのは家族であることがはっきりします。この世を離れて霊界へ行くときにはなおさらです。霊界へ行って最初に捜すのは、父親、母親、伴侶、子供、きょうだいでしょう。
この世の目的を一言で言えば、「永遠の家族を築くこと」です。人は皆この地上で自分自身の家族を創造し、形成する力を授けられ、大家族の一員となる努力をします。天の御父がわたしたちをここに遣わされた理由の一つはそれです。全員がこの世で伴侶を見つけ、家族を設けるわけではありません。けれどもすべての人はどのような状況にあろうと神の家族の大切な一員です。
兄弟姉妹、1995年に大管長会と十二使徒定員会が「家族–世界への宣言」『リアホナ』2004年10月号、49.『聖徒の道』1996年1月号、113-114参照)。この宣言は当時も今も、家族を守り強めるようにと、ラッパの音のように明快に呼びかけています。道徳観が低下し、優先順位が混乱し、基本単位である家族がないがしろにされ、崩壊の危機に瀕している世界に、厳しい警告を発し続けています。
この宣言は預言の言葉です。それは、預言者たちが宣言したからだけでなく、将来を見越して述べられたからです。宣言で警告された事柄が、実際にこの10年の間に、家族を脅かし、弱めてきました。この宣言の呼びかけは、伝統的な結婚や親子の関係をどんどんむしばんでいる環境を切り抜けたいと思うならば、家族の必要を優先させ、大切にするように、というものです。
宣言の中で用いられている単純明快な表現は、混乱し、複雑化した社会通念と好対照を成しています。現代社会は親と家族に必要な支援を提供できないばかりか、家族の定義についてさえも意見の一致を見ることができません。皆さんは宣言の以下の言葉をよく知っているはずです。:
• 「・・・・・男女の間の結婚は神によって定められたものであ[る。]」
• 「性別は、人の前世、現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性[である。]」
• 「夫婦は、互いに愛と関心を示し合うとともに、子供たちに対しても愛を関心を示すという厳粛な責任を負ってい[る。]」
• 「子供たちは結婚のきずなの中で生を受け、結婚の誓いを完全な誠意をもって尊ぶ父親と母親により育てられる権利を有してい[る。]」
• 「・・・・・家庭の崩壊は、個人や地域社会、国家に、古今の預言者たちが預言した災いをもたらすこと[になるだろう。]」
そして家族の宣言は最後に、家族が「社会の基本単位」であるという明快な真理を述べています。
今日、わたしは教会員に、全世界の献身的な両親、祖父母、親族の人々に、この大いなる宣言を固く守り、司令官モロナイの「自由の旗」のようにこの宣言を掲げ、その教えに従って生きる決意をするように呼びかけます。わたしはたちは皆、一つの家族の一員なので、この宣言はあらゆる人に向けられています。
世論調査によれば、世界中の人々が一般的に家族を優先順位の最上位に置いていることが明らかです。けれども近年、大衆社会は家族を無視し、その定義をゆがめているように思われます。過去数十年間の変化に注目してください。
• 家族を支援し強めるために設立された国内外の主要組織の多くが、以前の貢献とは対称的に、今日では家族を押しのけ、破壊しようとしている。
• 「寛容」という名の下に、家族という言葉の定義があいまいになり、同性か異性かを問わず、責任感、子供、将来の展望のあるなしも問わず、一緒に暮らす人を「家族」と呼ぶようになってきた。
• 物質主義と利己主義がはびこって多くの人が欺かれ、家族、とりわけ子供については、神に似た者になることを学ぶための神聖な特権というよりも、重荷であり、経済的な負担であると考えるようになっている。
けれども、世界中のほとんどの親は、昔ながらの家族に愛着を感じ、そのような家族から喜びが得られることを知っています。幾つもの大陸をまたにかけ、家族や親に向けて講演をして戻って来たばかりの友人たちが言うには、世界中の親たちが抱いている望みや心配事は驚くほど似通っているということです。
インドのヒンズー教徒の母親が心配そうに言いました。「唯一の望みは、母親であるわたしがメディアや同年代の友達よりも、子供に対して強い影響力を持つことです。」 マレーシアの仏教徒の母親が言いました。「息子には社会で活躍しつつも、世に毒されないでいてほしいです。」 このように、文化や信仰が異なる親たちも、この教会の親たちと同じことを感じ、語っているのです。
世の人々は「家族–世界への宣言」で教えられている事柄を知る必要があります。家族は社会と経済、文化、政府の基本単位なのです。そして、末日聖徒が理解しているように、家族は日の栄えの王国の基本単位でもあります。
教会が家族をこの上なく大切だと信じる理由は、回復された教えの中にあります。わたしたちは永遠の過去から永遠の未来にわたって、家族が神聖であると知っています。この世に来る前に、天の御父の家族の一員としてともに住んでいたこと、また死後も家族関係を続けられることを知っています。
この知識に基づいて生活し行動するなら、世の注目を浴びるでしょう。家族を優先している親は、この教会に引きつけられることでしょう。なぜなら教会では、ほかの場所で見つけることのできない家族の関係、価値、教義、永遠の観点を教えているからです。
この家族中心の考え方を持っている末日聖徒は、世界一の親になろうと努力するでしょう。子供に対しても、実際には霊のきょうだいですから非常に敬意を払うでしょう。家族を強めるために必要であれば幾らでも時間をささげるでしょう。親自身にとっても、子供にとっても、家族が互いに愛し合い、支え合うこと以上に、幸福と深くかかわっていることはありません。
教会は個人と家族を築き上げるために欠かせない「足場」であるとハロルド・B・リー大管長は語りました(Conference Report, 1967年10月、107参照)。地上における神の王国は教会です。しかし、天の王国においては、家族が永遠の進歩と喜びの源となり、天の御父が当地される組織となるのです。繰り返し教えられているように、わたしたちはいつか教会の召しからは解任されますが、もしふさわしければ、家族という関係が解かれることは決してありません。
ジョセフ・F・スミスは言いました。「家庭を離れてほんとうの幸福は存在しません。家庭の影響力を神聖なものとし、維持するための努力はすべて、家庭を確立するために苦労し犠牲を払っている人々の霊を高めるものです。家庭生活に代わるほかの生活を求める男女が度々見受けられます。彼らは家庭とは束縛を意味し、最大の自由とは気の向くままに動く回る機械であると信じ込んでいます。奉仕のないところに幸福はありません。家庭を神聖な場に変え、家族の生活を向上させ、維持するための奉仕に勝る奉仕はないのです。」(『歴代大管長の教え–ジョセフ・F・スミス』382)
こう尋ねる人もいるでしょう。「世間の強い逆風の中で、家庭と家族を守り、維持し、強めるにはどうすればよいのでしょうか。」3つの簡単な提案をしましょう。
1. 確実に、毎日家族で祈り、毎週家庭の夕べを行ってください。そうすれば、主の御霊を招くことができ、親として、そして家族を導く者として必要な助けと力を得ることができます。教会の教科過程や機関誌には家庭の夕べで役立つアイデアがたくさん載っています。家族の証会を開くことも考えてみてください。家族だけで集まって、両親と子供が信じていることや感じていることを互いに分かち合うのです。
2. 福音と根本的な家族の信条を教えてください。聖文を一緒に読み、聖文への愛をはぐくんでください。教会に対するこの責任を放棄している親があまりにも多く見られます。セミナリー、補助組織、神権定員会は親が福音を教えるのを助けるという意味で大切な役割を果たしていますが、責任の主体は家庭にあります。福音のテーマか家族の信条を一つ選んで、教える機会を探してください。子供たちも、皆さん自身も、家庭以外の活動に参加しすぎないよう、知恵を用いてください。忙しすぎると、主の御霊に気づかなくなり、皆さんと皆さんの家族に約束されている導きが得られなくなります。
3. 家族のきずなを深めてください。学校やほかのどんな場所で出会う友達よりも、家族に対して強い帰属意識を子供たちが持てるようにしてください。誕生日、休日、夕食、日曜日を家族の伝統的な方法で過すことが有効です。皆が納得するような当然の結果を伴う、家族の方針や規則に従うことからも、きずなが深められます。家族の簡単なルールを作り、ルールにどの程度従っているかに応じて、皆がやりたがらない面倒な家事をさせたり、称賛や褒美を与えたりするようにします。借金を避け、収入を得て、貯金をし、賢く遣うことの大切さを教えてください。物質的、霊的に自立する責任があることを学ばせてください。
家族がサタンの攻撃にさらされている今の世の中にあって、両親は家族を守るために全力を尽くさなければなりません。けれども両親の努力だけでは不十分な場合があります。最も基本的な組織である家族は、周囲にいる親戚や公的機関からの助けと支えを大いに必要としています。きょうだい、おじやおば、祖父母、いとこたちは、子供の生活に大きな変化をもたらす力を持っています。忘れないで下さい。一人の親戚の愛や励ましによって、重大な局面を迎えている子供が、的確な力を助けを受けることがしばしばあるのです。
堅固なk族を築くうえで、教会は–いわば「足場」のように–最も頼りになる組織であり続けることでしょう。この教会を導く者にとって、皆さんの家族が幸せに暮らしているかどうかは、重大な関心事です。家族の必要がますます優先され、強調されているのもそのためです。けれどもわたしたちは指導者として、世界中の教会員に、家族を第一に考え、家族を強める具体的な方法を見つけるようにお願いします。
さらに、すべての公的機関に、自らを評価し、家族の害になることを減らし、家族の益になることを増やしてくださるようお願いします。
メディアに対しては、昔ながらの家族の価値や家族を高め支援するものを増やし、不道徳や物質主義を広めるものを控えてくださるようお願いします。
政府と政治指導者に対しては、子供と親の必要を第一にして、法律と方針を制定する際には家族への影響に配慮してくださるようお願いします。
インターネットプロバイダーとウェブサイト製作者に対しては、その影響について責任を持ち、暴力やポルノグラフィー、下品なもの、低俗なものから子供を守ることを真剣に考えてくださるようお願いします。.
教育機関に対しては、普遍的な道徳と、家族として、また親として必要な技術を教えてくださるようお願いします。そうすれば、子供という将来の家族の担い手を育てている親を支えることができます。.
教会員に対しては、隣人や他宗教の人に愛を示し、家族を助けるために教会が用意した多くの資料を彼らと一緒に活用してくださるようにお願いします。あらゆる宗教の人たちが力を合わせて家族を強めるときに、その人たちの暮らす地域は、いっそう安全で強固になるのです。
忘れないでください。社会の大きな単位は皆、家族という最も小さく基本的な単位に依存しているのです。身分や職業に関係なく、皆、家族を助けることにより自らを助けることができるのです。
兄弟姉妹、「家族–世界への宣言」を旗のように掲げ、イエス・キリストの福音に従い、福音を教えるならば、この地上に創造された目的を果たしていることになります。そうすれば、この世と次の世で、平安と幸福を見いだせるでしょう。最も大切なことを思い出すためにハリケーンなどの危機は必要ありません。福音つまり主の幸福と救いの計画が思い出させてくれるはずです。永続するものこそ最も大切なものなのです。そして、家族は永遠に続くのです。このことをイエス・キリストの御名によって証します。アーメン。
家族:世界への宣言
出典: MormonWiki
家族:世界への宣言は末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会 と十二使徒評議員会が1995年9月23日に発表したものです。1830年に末日聖徒イエス・キリスト教会が組織されて以来、教会はわずか五件の宣言を発表したに過ぎません。教会が家族の宣言を発表するということは、それがいかに重要であるかを示しています。
十二使徒定員会のヘンリー・B・アイリング長老は、次のように述べています。
「私達の天父はその子供達を愛しておられるので、私達の注意をどこに払えば幸せをもたらすことができるか、また無関心さが悲しみをもたらすかことになるかということについて、人生で最も重要なことか何であるかを推測に任せておくようなことはなさいません。」
時には神は、このような重要なことを霊感によって直接個人に伝えられます。しかし、神は個人の啓示だけでなく、神の僕を通して重要な問題を私達に伝えられます。遠い昔に記録された預言者アモスの言葉によると、「まことに主なる神は そのしもべである預言者にその隠れた事を示さないでは、何事をもなされない。」(アモス書3:7)ことが教えられています。神は霊感を受けることができない人も、ただ人々が真理を伝えられ警告されたことを聞きさえすればそれが理解できるように、神の僕を通して語られるのです。家族の宣言は、私達がこの基本的単位を壊されることができないよう、また家族に焦点を当てることで幸せを得られるようにとの全世界に対して神から与えられた警告なのです。」
家族:世界への宣言
末日聖徒イエス・キリスト教会大管長会ならびに十二使徒評議会
わたしたち,末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会と十二使徒評議会は,男女の間の結婚は神によって定められたものであり,家族は神の子供たちの永遠の行く末に対する創造主の計画の中心を成すものであることを,厳粛に宣言します。
すべての人は,男性も女性も,神の形に創造されています。人は皆,天の両親から愛されている霊の息子,娘です。したがって,人は皆,神の属性と神聖な行く末とを受け継いでいます。そして性別は,人の前世,現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性なのです。
前世で,霊の息子,娘たちは神を知っていて,永遠の御父として神を礼拝し,神の計画を受け入れました。その計画によって,神の子供たちは肉体を得ることができ,また,完成に向かって進歩して,最終的に永遠の命を受け継ぐ者としての神聖な行く末を実現するために,地上での経験を得られるようになったのです。神の幸福の計画は,家族関係が墓を超えて続くことを可能にしました。聖なる神殿において得られる神聖な儀式と聖約は,わたしたちが個人として神のみもとに帰り,また家族として永遠に一つとなることを可能にするのです。
神がアダムとエバに授けられた最初の戒めは,彼らが夫婦として親になる能力を持つことに関連したものでした。わたしたちは宣言します。すなわち,増えよ,地に満ちよ,という神の子供たちに対する神の戒めは今なお有効です。またわたしたちは宣言します。生殖の神聖な力は,法律に基づいて結婚した夫婦である男女の間においてのみ用いるべきです。
わたしたちは宣言します。この世に命をもたらす手段は,神によって定められたものです。わたしたちは断言します。命は神聖であり,神の永遠の計画の中で重要なものです。
夫婦は,互いに愛と関心を示し合うとともに,子供たちに対しても愛と関心を示すという厳粛な責任を負っています。「子供たちは神から賜わった嗣業であり」(詩篇127:3)とあります。両親には,愛と義をもって子供たちを育て,物質的にも霊的にも必要なものを与え,また互いに愛し合い仕え合い,神の戒めを守り,どこにいても法律を守る市民となるように教えるという神聖な義務があります。夫と妻,すなわち父親と母親は,これらの責務の遂行について,将来神の御前で報告することになります。
家族は神によって定められたものです。男女の間の結婚は,神の永遠の計画に不可欠なものです。子供たちは結婚のきずなの中で生を受け,結婚の誓いを完全な誠意をもって尊ぶ父親と母親により育てられる権利を有しています。家庭生活における幸福は,主イエス・キリストの教えに基づいた生活を送るときに達成されるに違いありません。実りある結婚と家庭は,信仰と祈り,悔い改め,赦ゆるし,尊敬,愛,思いやり,労働,健全な娯楽活動の原則にのっとって確立され,維持されます。神の計画により,父親は愛と義をもって自分の家族を管理しなければなりません。また,生活必需品を提供し,家族を守るという責任を負っています。また母親には,子供を養い育てるという主要な責任があります。これらの神聖な責任において,父親と母親は対等のパートナーとして互いに助け合うという義務を負っています。心身の障害や死別,そのほか様々な状況で,個々に修正を加えなければならないことがあるかもしれません。また,必要なときに,親族が援助しなければなりません。
わたしたちは警告します。貞節の律法を犯す人々,伴侶や子供を虐待する人々,家族の責任を果たさない人々は,いつの日か,神の御前に立って報告することになります。またわたしたちは警告します。家庭の崩壊は,個人や地域社会,国家に,古今の預言者たちが預言した災いをもたらすことでしょう。
わたしたちは,全地の責任ある市民と政府の行政官の方々に,社会の基本単位である家族を維持し,強めるために,これらの定められた事柄を推し進めてくださるよう呼びかけるものであります。
この宣言は,1995年9月23日,ユタ州ソルトレーク・シティーで開催された中央扶助協会集会において,ゴードン・B・ヒンクレー大管長により,メッセージの一部として読み上げられたものである。
“http://ja.mormonwiki.com/%E5%AE%B6%E6%97%8F%EF%BC%9A%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%AE%A3%E8%A8%80″ より作成
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